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「水の音 広重から千住博まで」(山種美術館)


暑い!

というわけで,涼を求めて広尾の山種美術館へ行ってきた
現在,「水の音」と題して清流や滝,雨などをモチーフにした,この季節ならではの展示が行われている

雨では,歌川広重の「名所江戸百景 大はしあたけの夕立」が有名だ
千住博氏の「松風荘襖絵習作」は,幻想的な滝を楽しめる
清流は,奥田元宋の「奥入瀬(秋)」が圧巻の大迫力である

都会の真ん中で一服の清涼剤

おすすめである

期間は9月15日まで

しばし暑さを忘れてみてはいかが?
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「サンシャイン 歌声が響く街」(公開中)


暑い!

というわけでこの映画,太陽が輝く(と言うか,照りつける)この季節に日本に上陸

舞台はスコットランド
ロブとジーンには,兵役を終えた息子デイヴィーと看護士の娘リズがいる
順風満帆に見えたこの家族だったが,ロブとジーンの結婚25周年のパーティーの席で,ロブに24歳の娘がいたことをジーンが知ってしまい,娘のリズは恋人からのプロポーズを断わってパーティーは一転パニックになり,デイヴィーも恋人と諍いを起こして,家族はバラバラになってしまう
果たして物語の結末は?

英国で大ヒットしたミュージカルを映画化したもので,スコットランド版「マンマ・ミーア!」という触れ込みである
しかし,世界的にも有名なアバのヒット曲で綴られる「マンマ・ミーア!」に比べると,本作品のナンバーも悪くはないが「もうひとつ」な感じである
好みの問題かもしれないが,この手のミュージカルならストーリーにもう少しコミカルな部分が欲しいとも感じてしまう
イギリス人で固めたキャストも地味な感じ(失礼!)

「満腹になりたかったのに,ちょっと量がが少なかったなぁ」
という不完全燃焼な感じになるかもしれない微妙な作品である

ただ,観るならDVDではなく映画館でどうぞ!

毎日暑い日が続くので
どうぞご自愛下さい
(この場を借りて,残暑見舞い)
「大いなる沈黙へ グランド・シャルトルーズ修道院」(公開中)


京都は祇園祭の季節
途中で一切口をきかずに御旅所を七日間詣でると願いが叶う無言詣という風習があるらしい

というわけでこの作品,七日間どころか基本的には毎日沈黙を守らなければならない修道士の生活を追ったドキュメンタリー映画である

フランスアルプス山脈にあるグランド・シャルトルーズ修道院
ここでは,俗世から離れて何世紀にもわたり変わらない生活を続けているという

1984年に撮影を申し込むと「まだ早い」と断わられ
「準備が整った」と返事が来たのは16年後だったという
それも,撮影は監督一人のみで照明の使用も許さないという条件付きで

ナレーションも説明も一切無く,淡々と修道士の生活が描かれる
聖歌と聖書の朗読と祈りと沈黙
それが静寂の中で繰り返されるのである

上映時間2時間49分は,個人的にはかなり苦痛であった
しかし,このドキュメンタリーが伝えたいことを表現するためにはこれだけの時間が必要なのだろう

自分が知らない信仰の世界のほんの一部分を垣間見ることはできたのではないかと思う
退屈だが有意義な時間だった

強いておすすめはしない

ところで,タイトルに騙されて
スチーブンセガールの「沈黙シリーズ」の最新作だと思って観に行くと大変なことになるのでご注意を!
(そんな人いないって!)



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