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「グランド・ブダペスト・ホテル」(本日公開)


かつては華やかだったが朽ちかけているグランド・ブダペスト・ホテル
そのオーナーのムスタファ氏は,年に数回シーズンオフに訪れて,一番狭い使用人部屋に泊まるという
興味を覚えた作家が彼にホテル入手の経緯を訊くと,彼がベルボーイとして働き始めた1932年に話は遡り,強烈な個性を持ったコンシェルジュのムッシュ・グスタヴとの出会いから語り始めた
そして,当時のホテルの上客であった老婦人が何者かに殺され,彼女の遺産である貴重な絵画がグスタヴに遺贈され・・・

故意に作り物のセットを強調するかのような独特の映像
そして,殺人事件を扱いながらも全編にユーモアあふれる独特の世界観
テンポの良さも相まって,さながら大人の紙芝居である

キャストもくせ者揃いで,グランド・ブダペスト・ホテルに負けないくらい豪華な作品となっている
ストーリーにもうひとひねり欲しかったと思うのは欲張り過ぎか

梅雨のうっとうしい季節に
軽い気持ちでご覧あれ

週末,高原のホテルに泊まりたくなる1本である
上高地とか扉温泉あたりが良いかも
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「8月の家族たち」(公開中)


5月だというのに,今日も暑くなるようだ

というわけでこの映画,暑い8月のオクラホマでの物語

父の突然の失踪を知らされたバーバラは,思春期で難しい年頃の娘と一緒にオクラホマの実家に向かう
薬物依存症の母バイオレットのもとに,バイオレットの妹夫婦,バイオレットの次女でバーバラの妹であるアイビーも駆けつけるが
父は水死体で発見される
怪しげな婚約者とともに葬儀に現れたバイオレットの三女カレン
バーバラと別居中の夫ビル
そしてバイオレットの妹夫婦の子で内気な成年リトルチャールズもやってきて
葬儀後の会食が始まる
そこで,半狂乱のバイオレットが歯に衣着せぬ発言で
一族の抱えている問題が徐々に噴出していく
そして・・・

母役のメリルストリープと,長女バーバラ役のジュリアロバーツの鬼気迫る口論に
(はっきり言って)個人的にはかなり引き気味となった
相当にクレイジーな一族で
(はっきり言って)誰に感情移入すればいいのか戸惑っているうちに映画は終わってしまう

「何が言いたかった作品なのか?」
いや,本ならばこういうテーマはたくさんあろう
しかし,映画にするとは!
ハリウッドの底力とでも言うべきか?
それともアカデミー賞狙いのあざとい作品なのか

いずれにしても,「楽しい映画を観たい」という時に選ぶ作品ではない
気分が落ち込んでいる時にはやめておいた方が良かろう
そういう映画

そして週末,「悪魔が来たりて笛を吹く」が観たくなるかもしれない
(ちょっとネタバレ)

「井上陽水 氷の世界ツアー2014」(5月22日 NHKホール)


2009年12月4日の「40th Special Thanks Live in 武道館」以来の陽水ライブに
昨夜,行ってきた

1973年12月リリースのアルバム「氷の世界」の40周年記念と銘打っており
同アルバム収録の全13曲全てを歌うという驚きの内容である
さすがにそれだけでおしまいとなると,陽水本人もMCで述べていたとおり
「ずいぶん,あっさりしてたわねぇ」
ということになってしまうので,お馴染みの人気曲もちりばめられている

そして,大きなサプライズは
「自分が中学,高校の頃影響を受けたビートルズ」(本人談)
のメンバーであるポールマッカートニーが体調をくずして入院中だということで
「The Long And Winding Road」
を披露したこと
豪華なプレミアム(おまけ)であった

アンコールでは,「氷の世界」のプロデューサーだった星勝氏がステージに上がり
「夢の中へ」
を一緒に熱唱するという,ファンにはたまらない(?)プレミアム(おまけ)も

楽曲はもちろん,MCも含めて
存分に「陽水節」を堪能した

なお,このライブは6月29日にスカパーで放送されるらしいので
気になる方はそちらを是非どうぞ!

「エスター」(2009年)


今日の午後は夏日になるらしい
というわけで,これからの暑い季節に!と思って,珍しくホラー映画のご紹介

3人目の子を流産したケイトとジョン夫妻は,孤児院からエスターという少女を養子に迎える
見た目よりしっかり見えるエスターは,少し風変わりではあったが,ケイト夫妻の難聴の娘とも手話を覚えてすぐに仲良しになる
しかし,しばらくすると彼女の隠されていた本性がだんだんと現れてきて・・・

エスター役の少女の演技が秀逸である
彼女の演技がすべてと言っても過言ではない内容なのだ

ホラー映画なので,随所に観客を怖がらせる仕掛けがほどこされており,人によっては「うるさいよ!」と思うかもしれない

「なるほどそういうことか」というオチの部分も,人によっては「つまらん!」と思うかもしれない

いずれにしても作品としてはよくまとまっているとは言える

あとは好みの問題か

ホラー映画は「当たり」「はずれ」が顕著だからね

個人的に「当たり」のホラー映画は,何だろう?
「シャイニング」とか「サイコ」あたりかな
水野晴郎監督の「シベリア超特急」も,ある意味,ホラー映画として「当たり」かもしれない
だって,とっても寒いもん
「とらわれて夏」(公開中)


ゴールデンウィークは映画業界が作り出した言葉とのこと

というわけで,その連休中に観たこの作品

13歳のヘンリーは,情緒不安定な母アデルと二人で暮らしている
9月のある日,スーパーで買い物をしていた二人は,そこで偶然出会った脱獄犯のフランクに強要され,彼を自宅にかくまうことになる
決して危害を加えないと約束するフランクは,家の修理や車のオイル交換をしたりヘンリーとアデルに料理をふるまったりする
異常な状況の中で,フランクとアデル親子は,次第にお互いに心を通わせていく
そして・・・

少年の思春期特有の心情を中心に物語は進む
そして,登場人物それぞれが抱えている苦しみがだんだんと明らかになっていく

心に傷を負った母アデル役を,「タイタニック」のヒロインであるケイトウィンスレットが好演
心優しき脱獄犯フランク役ジョシュブローリンは,「メン・イン・ブラック3」で若き「K」を演じた俳優だが,なかなか渋い良い役者である

陳腐な表現だが,人生の応援歌のような優しい映画である
スクリーン数は少ないが
ぜひ映画館で観たい作品だ

おすすめである

ところで,観終わったあとにピーチパイを作りたくなるかもしれないので要注意
または,キャッチボールをしたくなるかも
人によっては,意味もなくタイヤ交換をしたくなるかも




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