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「007 スカイフォール」(公開中)


映画007シリーズが50周年だという
というわけで,記念すべき最新作である

MI6から世界各地に派遣されているスパイのリストが盗まれた
その奪還の任務に就いていたジェームズボンドは,味方の銃弾に当たり鉄橋から転落
007の殉職,そしてMI6本部の爆破
追いつめられる諜報部トップのM
果たして,敵の狙いは?

50周年の記念作品であるのに,敵役はシリーズ屈指の小物で相当に気色悪い
現代で「世界征服」とか「東西戦争誘発」とか言っても現実的ではないのだが
やはり007映画には,ある程度の荒唐無稽さが欲しい
はっきり言って,事件自体はつまらないのだ

しかし,007役がダニエルクレイグに代わって3作目にして
ようやくかつての「ジェームズボンドらしさ」が出てきたことは高評価である
軽妙な軽口,余裕と自信たっぷりの仕草
そして何よりも,Q課の復活はファンにとってはうれしい限りである
また,あの往年のボンドカー,アストンマーチン
DB5の登場もファンにはたまらない!

なお,今回の「びっくり人事異動」には驚いたが
次回作を大いに期待させるともいえよう

おすすめである

欲を言えば,お馴染みのガンバレルのシーンは,次回からは冒頭に戻して欲しいなぁ
それと,新しいQへお願い
ありえない秘密兵器もひとつくらい出して欲しい



 
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「人生の特等席」(公開中)


日ハムのドラフト1位指名の高校生の進路が注目されている

というわけでこの映画,メジャーリーグのドラフトを支えるスカウトマンが主人公の,クリントイーストウッド主演の最新作

ベテランスカウトマンのガスは,パソコンも使わず自分の目を信じて新人選手を発掘する昔気質の頑固者だが,その大事な目に障害が出てきた
ガスを心配する友人が,そのことをガスの娘ミッキーに連絡する
ミッキーは,仕事で大事な時期を迎えていたが,父を心配してガスの新人発掘の旅に合流する
この父と娘には確執があり,それぞれ相手に言うことができない秘密を抱えていた
そこに,かつてガスがスカウトしたが肩を壊して現在はガスと同じスカウトマンをしているジョニーという男が現れ,ミッキーに惹かれていく
そして運命のドラフトの日を迎え・・・

野球好きのアメリカ人にはたまらない内容になっている
あまりにもご都合主義な展開には賛否両論ありそうだが,個人的にはOK!である
たまには,ベッタベタなハッピーエンドも悪くない

あのクリントイーストウッドがトイレで格闘(?)する衝撃的なシーンは要チェック
ミッキー役のエイミーアダムスは,「魔法にかけられて」「ナイトミュージアム2」からさらに好感度アップ!
妻は,ジョニー役のジャスティンティンバーレイクがお気に入りのご様子(近未来映画「TIME/タイム」で主人公をやった彼)

明日の映画の日(料金1,000円)に,ぜひおすすめの1本

あ,そうそう
明日は,007の最新作の封切日だった
今から「特等席」を予約して置こうっと



 

「機動戦士ガンダムⅡ 哀戦士編」(1981年)


寒くなってきて,鍋がおいしい季節なり
先日スーパーで「鍋専用ズゴック豆腐」を見つけ,早速買って食べた

というわけでこの作品,いわゆる「ファーストガンダム」と呼ばれているシリーズの映画第2弾

ジオン軍総帥ギレンの末弟ガルマを討ったホワイトベースは
かたき討ち部隊ランバラルの攻撃を受ける
しかし,「戦いの中で戦いを忘れた」ランバラル
そして,ハモン,リュウ,マチルダが戦場に散っていく
少年たちは否応なしに戦士へと成長していく

哀戦士

戦闘シーンを盛り上げる主題歌「哀戦士」も良いが
作中を通じて流れる挿入歌「風にひとりで」の方がお気に入り

今や鍋に入れられてしまうジオン軍の水陸両用モビルスーツ「ズゴック」も大活躍(?)するアニメ映画の傑作

いまだに人気があるお化けコンテンツ「ガンダム」
この連休,3作品とも観てしまいそうな予感

この軟弱者!



「大脱走」(1963年)


衆院解散で,与党からの離党者が続出しているという

というわけでこの映画,捕虜収容所から脱走しようとする男たちを描いた娯楽大作

第二次世界大戦末期,ドイツ軍の捕虜収容所で大規模な脱走計画が立てられていた
地下にトンネルを掘って,そこから脱走するのである
様々な障害を乗り越えて脱走計画が遂行される
果たしてその結末は?

登場人物のキャラクター設定がしっかりしていて,手に汗握るストーリー展開も一級品である
出演もスティーブマックイーンやジェームズコバーン,チャールズブロンソンら大スターが勢揃いの豪華な作りになっている
また,主題曲「大脱走マーチ」は誰もが認める映画音楽の傑作だ

これぞ映画!

映画館の大スクリーンで観たかった
MOVIXの「午前十時の映画祭」でまたやってくれないかな

以下,ネタバレあり

ところで,映画では結局2人しか脱走に成功しないんだけど
離党者のうち何人が国会に戻ってこられるかな?
 


「のぼうの城」(公開中)


高校時代,歴史研究部に所属していたのだが
後輩から「忍城に行きましょうよ」と言われ
「何それ?忍者屋敷?」
と言ったのは高校生だった自分

というわけでこの映画,現在の行田市にあったその忍城が舞台の物語

小田原攻めを決めた秀吉は,武功に乏しい石田三成に北条氏の支城攻めを命じる
二万の大軍を預けられた三成だったが,忍城は鬼門だった
領民から「でくのぼう」の「のぼう様」と慕われている成田長親は,たった五百の軍勢で
「戦いまする!」と宣戦布告する
果たして,忍城は持ちこたえることができるのか

長親役の野村萬斎氏が良い
さすが能楽師
ときおり鼻につくことがある佐藤浩市氏も,この映画では役にぴったりはまった感じ

また,おそらくCG処理しているのだろうが,忍城の遠景もうまくできている
水攻めのシーンは,大震災からそれほど間がないのによく作ったなぁと思うほどの大迫力

「これぞ映画!」

映画館を出るときに,清々しい気持ちになる作品だ

おすすめ!

ところで,三成は真っ正直な人間だったんだろうな
武将としては無能の極みだけど
そういう不器用な人間って,嫌いじゃないけどね





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