金曜シネマ倶楽部（春休みに観たい１本）

「スターウォーズ　エピソード１　ファントムメナス　３Ｄ」


以前，「観に行かないけど」と言っていたが（「宇宙人ポール」の回に）
迷った挙句に，観に行ってきた
ＤＶＤボックスを持っていて，何度も観ているにもかかわらず
３Ｄになったということで

完全にルーカスの術中にはまった格好

何はともあれ
スターウォーズはやはり映画館で観る作品だということを
改めて思い知らされる結果となった

迫力が違う！

追加になったシーンも，ヨーダのCG化も，３D化も関係ない！
やはり，スターウォーズは映画館の大きなスクリーンで観る映画なのだ！

と言いつつも，一応個人的感想を述べると
追加になったシーンは，冗長になっただけで不要
ヨーダのCG化は，まったく分からない（嘘なんじゃないの）
そして，最大の売りの３D化は，不発の感あり

エピソード２以降も３D化して公開するらしいが
今度こそ「観に行かない」
（でも，自信はない）

エピソード４と５は映画館で観たことないから観に行くかも

金曜落首くらぶ（お題は「球春」）

春の空打球と花粉とミサイルと？





頑張れ！スワローズ！

金曜シネマ倶楽部（週末，旅に出たくなる１本）

第８作「男はつらいよ・寅次郎恋歌」（１９７１年）


先日，「男はつらいよ」のおばちゃん役の三崎千恵子氏が亡くなった
ご冥福をお祈りします

というわけでこの作品は，同シリーズの中でもお気に入りのひとつ
追悼の意味を込めて久しぶりに観た

前半は，博の母の死とそれにまつわる騒動でストーリーは進む
妻の死によって一人暮らしになった博の父（名優・志村喬）は，寅次郎に人間らしい生活の大事さを諭す
早速柴又に帰って，受け売りの話を披露する寅次郎だが，おいちゃんもおばちゃんもピンと来ず，「つまり兄さんが言いたいことは・・・」と博が解説するが（シリーズ恒例！）やはり納得がいかない
このくだりが，その後に博の父が上京してとらやにやって来た時の爆笑シーンにつながる

後半は，帝釈天の近くにオープンした喫茶店の女主人の貴子（池内淳子）に恋する寅次郎の顛末記
秀逸なのは，終盤，貴子に人間らしい生活の大事さを話すシーンで，受け売りだった話が自然と寅次郎自身の話になっていくところ
無理矢理な失恋話にもしていないし，はじめから終わりまで見事な出来になっている

そして，おいちゃん役の森川信が最高に面白い！

シリーズ屈指の傑作である

「男はつらいよ」を観たことがない人は，この作品からどうぞ！

ところで，あのリチャードギアがサントリーのＣＭで寅さん役を演じるという
数週間前に，リチャードギアの最新作と言って「顔のないスパイ」を取り上げたが
最新作は寅さん？
まだ観たことないけど
「それをやっちゃあ，おしまいよ」なんじゃないの？

金曜シネマ倶楽部（週末，原作を読み返したくなる１本）

「シャーロック・ホームズ　シャドウゲーム」（公開中）


３年前に公開された「シャーロック・ホームズ」の続編である

今回は，宿敵モリアーティ教授がいよいよ登場
前作の時にも感じたが，制作サイドはコナンドイルの原作を相当愛しているようだ
劇中の台詞しかり
ホームズとワトソンの関係の描き方しかり
そして，本作の結末のあのシーンも・・・

原作とはまったく違うように見えて，しかし「これはやはりシャーロックホームズだ！」と思わせるところがこの映画の素晴らしいところ

原作「空き家の冒険」では「そこまでしなければならないほど，危険な人物かな？」と疑問符がついたモラン大佐だが，この映画では確かに危険だ
詳しくは原作をどうぞ！

スローモーションの多用や映像にややくどさが見受けられるところはさておき
ロバートダウニーｊｒとジュードロウの名コンビの活躍を存分にお楽しみあれ！

おすすめの１作

さらなる続編を強く希望する
（できれば次回は謎解きの要素を少しばかり多くして欲しい・・）

金曜シネマ倶楽部（１００本目のご紹介）

「タイム」（公開中）


近未来ＳＦ作品の場合，奇抜な設定や世界観は仕方がないが，その設定の中できちんとストーリーの帳尻を合わせてくれないと
トホホ
な結果になってしまう

というわけでこの作品，舞台設定がかなり奇抜である

遺伝子操作の結果，人類は２５歳まで成長するとそれ以上老化しなくなった
その代わり，余命は１年で，それ以上生き続けるためには，働いて自分の余命を稼がなければならないという
すなわち，タイム（時間）が通貨という世界
一般庶民はせいぜい数日分の蓄えしかないが，一部の富裕層は何百年も余命を持っている
毎日翌日までの余命しか持てないウィルは，偶然，百年以上のタイムを手に入れる
そして，そのタイムを使って富裕層が住むゾーンへ乗り込み，そこで・・・

この世界はどういう理屈で回っているのかというからくりについての説明が中途半端で
アマンダセイフライト演じる大富豪の娘の心情の変化も説得力がない

せっかく設定した奇抜な世界観の面白味を活かしきれず，表面的な部分であっさり終わらせてしまった感が否めない

惜しい

もっとストーリーを練って欲しかった

時間がなかったのかな？