忍者ブログ
[62] [63] [64] [65] [66] [67] [68] [69] [70] [71] [72]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


「ティファニーで朝食を」(1961年)


夏だ!
海だ!
宝くじだ!
ヘップバーンだ!
って,ちょっと強引だったですかぁー(西田敏行氏のノリで)


というわけで,何の脈絡もなく勝手に「真夏のヘップバーン特集」
第1弾はこの作品


ストーリーは典型的なボーイ・ミーツ・ガール
娼婦のホリー(オードリーヘップバーン)は,相当に変わった生活をしている
そこに,夫がいる女性から援助(!)を受けて生活する小説家の卵のポール(ジョージペパード)が同じアパートに引っ越してくる
あまりお上品ではない生活をしている二人だが,
生きるたくましさは100パーセント!
すったもんだの挙句,お約束通りの結末に落ち着くコメディ映画である


監督は,あの「ピンク・パンサー」シリーズのブレイクエドワーズだから,細かいところに笑いの仕掛けが隠されている
怪しい日系人がアパートの上階の住人で登場するのはご愛敬
そう言えば,「ピンク・パンサー」シリーズでも,クルーゾー警部の弟子のケイト-(おそらく加藤)という怪しい日系人が登場していた


劇中「ひどい訛りを直すのに苦労した」というセリフがあるので,「マイ・フェア・レディ」のパロディかと思ったら,「マイ・フェア・レディ」はこの作品の3年後の封切りだったので単なる勘違い

ヘップバーンの魅力もさることながら,
この作品の人気の秘密は,やはり挿入歌の
「ムーン・リバー」だろう
作曲家ヘンリーマンシーニが生み出した傑作のひとつだ
(「ピンク・パンサー」のテーマ,「刑事コロンボ」のテーマもこの人の作品!)


半世紀も前の作品だが,今でも色あせないヘップバーンの輝きを
存分にお楽しみあれ!


ところで,知ったかぶりをして
「ティファニーの朝食はうまいんだよねぇ」
などと言うと大恥をかくのでご注意を!


PR

「大鹿村騒動記」(公開中)


いまどき,料金1000円ぽっきりのこの作品

山深い大鹿村で鹿料理の店(店名「ディア・イーター」)を経営する風祭善は,毎年恒例の村歌舞伎を間近にして歌舞伎のことで頭がいっぱい
そこへ,18年前に失踪した妻の貴子が,一緒に逃げた幼なじみの治と一緒に村に戻ってきた
貴子は認知症で,自分が善から逃げたことも忘れており,そんな貴子を持てあました治が善に貴子を返しに来たのだった
善と貴子と治,そしてひと癖もふた癖もある村人たちとの騒動を描くコメディである


妻に逃げられた主人公の善役に原田芳雄氏
幼なじみの治役に岸部一徳氏
この二人の関係が絶妙である


村人には,三国連太郎氏,佐藤浩市氏,松たか子氏,石橋蓮司氏,小野武彦氏など芸達者な役者が勢揃い

これで1000円ぽっきりはお買い得だよ,奥さん

案の定,客席の年齢層は高かったが,やれ3Dだ!CGだ!海賊だ!魔法使いだ!という中で,ほっとする映画といえる

大人の方に,おすすめ!

主演の原田芳雄氏が惜しくも今週亡くなり,遺作になってしまったのは残念な限り
ご冥福を祈ります


「美女と野獣」(四季劇場「夏」7月10日)

梅雨も明けて,夏真っ盛りである

というわけで,劇団四季の専用劇場である四季劇場「夏」のこけら落とし公演で,かつ,一周年を迎えたこの作品を観に行ってきた

魔法をかけられて野獣の姿になった王子と燭台や時計,タンスやティーポットなどに姿を変えられてしまった家来たち
外見に惑わされず,恐ろしい野獣の姿の王子を本当に愛する娘が現れたとき,その魔法は解けるという


いかにもディズニー的な設定で子ども向けのミュージカルのように思われがちだが,意外に深いメッセージが込められていて,大人も十分楽しめる内容になっている

「久しぶりにお客様が来た!」
と言って,お城中の家来たち(魔法でナイフやフォークやナプキンに姿を変えられてしまっている)が,歌って踊ってヒロインを歓迎する
「ビー・アワー・ゲスト」
が派手で楽しい


そして舞台転換も素晴らしい
森で迷って不思議な城にたどり着くところの舞台表現は見事だ


夏休みにお子さんと一緒にぜひどうぞ!
(劇団四季の宣伝部か?)



「プリンセス・トヨトミ」(公開中)


「大阪全停止」
というショッキングなコピーが目を引くが
内容はファンタジーである


会計検査院の松平は,OJOという社団法人の金の流れに目を付ける
調査を続けていくと,家康が豊臣家を滅ぼした大阪夏の陣に端を発しているという途方もない事実にたどり着いた
そしてある事件をきっかけに,大阪の都市機能が停止する


「そんなバカな」という荒唐無稽度100%だが,はじめにも言ったとおり
ファンタジー映画だから気にならない


登場人物の名前が,戦国時代の武将などと重なっていて楽しい
そして,綾瀬はるか好きにはたまらないサービス映像


センチメンタルな作品が好きな人にお勧めの作品である

以下,ネタバレ含む


大阪国は,いいかもしれない
地方分権の究極の形


でも,その場合にも君が代が国歌なのかな?
どう?橋本知事


(ここで,本日のブログタイトルに戻る)


「刑事コロンボ 別れのワイン」


先日,ピーターフォーク氏が亡くなった
享年83だという
ピーターフォーク氏と言えば,やはり「刑事コロンボ」である


この「別れのワイン」を,シリーズ最高傑作に挙げるファンも多い

犯人の巧妙なアリバイを,ネチネチと突き崩していくコロンボ
そして,犯人自身のある行動が決定的な一撃となる


将棋対局のテレビを観ていると
「あれ?もう投了しちゃうの?本当に詰んでいるの?」
ということがある


この作品も,実は,そういうきらいがないでもない

しかし,プロットの曖昧さを吹き飛ばしてあまりある犯人とコロンボとのやりとりの妙
単なる謎解き推理ドラマではない「刑事コロンボ」シリーズのひとつの完成型がこの作品


犯人のエイドリアン役のドナルドプレザンス氏が上手い
実はこの人,「007は二度死ぬ」でボンドの宿敵ブロフェルドも演じているのでびっくり
そして,いつにもましてすっとぼけていながら確実に犯人を追い詰めていくピーターフォークの迫力

確かに,見応えのある一作である
ファンが最高傑作に挙げるのも頷ける


ちなみに,以前もこのブログで発表したが
個人的な「刑事コロンボ」ベスト3は
「忘れられたスター」
「溶ける糸」
「歌声の消えた海」
そして
「祝砲の挽歌」
って,4つじゃん(以前と同じボケ)


先週の日曜日,勝沼へ行ってワインを1本買ってきた
そしてその夜,この「別れのワイン」を観て,ささやかながらピーターフォーク氏を追悼した
もちろん,ワインを飲みながら





忍者ブログ [PR]
カレンダー
12 2025/01 02
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
フリーエリア
最新CM
[01/12 夏川賀央]
[12/13 中川賀央]
[10/19 マチベン]
[10/17 中川賀央]
[08/11 indipapa]
最新TB
プロフィール
HN:
No Name Ninja
性別:
非公開
バーコード
ブログ内検索
P R
フリーエリア