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「REDリターンズ」(公開中)


バナメイエビを芝エビと偽った食品偽装騒動も一段落

というわけでこの映画,そこそこの俳優が出ていながら・・・?

「RED」とは,Retired(引退した) Extremely(超) Dangerous(危険人物)とのことらしい
平穏な日常を過ごしていた元CIAのフランク(ブルースウィリス)の前に,元相棒のマーヴィン(ジョンマルコビッチ)が現れる
小型核爆弾をめぐる過去の事件に,否応なく巻き込まれる二人
各国の諜報機関からマークされながら,真相にたどり着くと
驚きの計画が明らかになる

悲しいくらい陳腐なストーリーと無意味な暴力シーンの連続に腹を立てる危険性あり

あの「クィーン」主演女優のヘレンミレンや怪優アンソニーホプキンスなど豪華な出演陣を配してこの仕上がり・・・

大丈夫か?ハリウッド

バナメイエビを使ってもおいしければ良い
芝エビなどのきちんとした食材を使って駄目な料理にするくらいなら
え?今のブルースウィリスが「きちんとした食材」かって?

どう思う?



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「コンサート・フォー・ジョージ」


ジョージハリスンの十三回忌
この日に紹介したいDVDがこれ

彼の一周忌である2002年11月29日に,彼と縁のある人たちがアルバートホールに集まって催された夢のようなコンサート

まず息子のダニー氏が若き日のジョージにそっくりなことに驚く
エリッククラプトン,リンゴスター,そしてポールマッカートニーも登場
最近活動再開のニュースが流れたモンティパイソンも参加している
そのモンティパイソンの中にこっそりトムハンクスも紛れているので要注意!
まさに超豪華な一夜限りのビッグバンドショーである

「Isn't It A Pity」では,「Hey Jude」のコーラスアレンジも入り鳥肌もの
ポールがウクレレ片手に歌い始める「Something」もしかり(前回紹介した今年のポール来日公演でも演奏)
そして,「While My Guitar Gentry Weeps」ではクラプトンがまさに「泣くギター」を熱演

ビートルズのファンはもちろん,ファンではない人にもおすすめのDVDである
(まだ売ってるのかな?)

ところで,来年2月のクラプトンの来日公演のチケットを入手した
70歳でのツアー引退を表明しているので,彼の「泣くギター」を生で体験できる最後の来日ツアーになるかもしれない

この機会を逃すな!


「ポールマッカートニー OUT THERE JAPAN TOUR」(東京ドーム11月19日)


ポールマッカートニーの11年ぶりの来日公演である

ビートルズナンバー,ウィングスナンバー,そして,先月発売したばかりのニューアルバムの曲がテンポ良く繰り出される
ポールマッカートニーのニューアルバム!
そしてそのお披露目ツアーである!

1曲毎に替えるギター
足下のカンニングペーパーを見ながら片言の日本語で話すMC
すべてが超一流のエンターテイメントである

どれも素晴らしかったが
ウクレレ片手に「ジョージのために」と言って演奏した「Something」には泣けた
お約束の「Live and Let Die」の火薬も大迫力!

夢のような3時間だった

ポールの年齢からしても「最後の来日公演」と言われているが
いやいや,きっと来るよ彼
だって,終演後に本人も言っていたもの
「また来るよ,トーキョー」ってね

「ジーザス・クライスト=スーパースター(エルサレムバージョン)」(11月3日 自由劇場)


先日,作詞家で訳詞家の岩谷時子氏が亡くなった

岩谷氏は,越路吹雪氏のマネージャーで,越路氏が歌う「愛の賛歌」の訳詞を皮切りに,訳詞のみならず,加山雄三の「君といつまでも」やピンキーとキラーズの「恋の季節」などたくさんの作詞も手掛けている
驚いたのは,あの郷ひろみのデビュー曲「男の子女の子」も同氏の作詞だということ

ご冥福をお祈りします

というわけでこの作品,その岩谷時子氏が訳詞に携わっている,イエス・キリスト受難の7日間をテーマにした画期的なミュージカルである

このブログでも何度もご紹介しているが,何回も観に行っているということ
今回は,文化の日に初日を迎えるということと,岩谷氏の追悼の意味を込めて,その初日の舞台を観劇した

いつ見ても驚かされる急傾斜の舞台
そこで繰り広げられる圧倒的なパフォーマンス
今回も十分堪能した

楽曲「スーパースター」の歌詞に,直訳すると「紀元前4年のイスラエルにはマスコミは無かった」という部分があるのだが,それを「テレビが無い」と訳した岩谷氏
1973年の日本初演時には,「マスコミ」という言葉は一般的では無かったのだろうか
それとも岩谷氏の独特の感性なのだろうか
原文と訳詞とを比べてみると,岩谷氏の「凄さ」が実感できるのではないか

芸術の秋に,おすすめの舞台なり




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