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「天使と悪魔」(2009年)(公開中)
「読んでから見るか,見てから読むか」と言えば,角川書店のお家芸 というわけでこの作品,映画では「ダ・ヴィンチ・コード」の続編となっているが,原作では「ダ・ヴィンチ・コード」の方が続編で,順序が逆 そして,原作は,角川書店から出ている 映画よりも原作の方が,明らかに荒唐無稽でありスケールも大きい いわゆる「大風呂敷」を広げるのだが,きちんと折りたたんで物語を閉じていくところがこの作品(原作の方)の醍醐味といえる では,映画はどうかと言えば,原作よりも「風呂敷」は小さい (映画「ダ・ヴィンチ・コード」の方は,ほぼ原作通りだったのに) それにもかかわらず,情報が多すぎて(そして,説明不足気味),原作を読んでいない人は,筋を追っていくのが厳しかったのではなかろうか では,原作を先に読んだ人にはどうか 個人的な意見だが,「なるほど,そんな風にコンパクトにまとめたか」という印象 映画の内容よりも作り方の方に関心がいってしまい,純粋に映画を楽しむことができなかった 「読んでから見る」だと,「ここが原作と違うけど,どういう結末になるの?」 というところが,気になって仕方がないのだ というわけで,この作品に関しての結論は, 「映画を観て,消化不良だったら原作を読む」が正解かもしれない では,すでに原作を読んでしまった人は,映画に過度の期待をせずにさらっと観るのがベターかな (または「観ない」というのもありかも) だって,間違いなく原作の方が面白いもん あ,言っちゃった それを言っちゃあ,おしまいよ トムハンクス,ごめん PR
「恋におちたシェイクスピア」(1998年)
今年,劇団四季とブロードウェイのふたつの「ウエスト・サイド・ストーリー」を観る予定 (正確には,四季版は「ウエスト・サイド物語」) このミュージカルは,「ロミオとジュリエット」を現代のアメリカに翻訳したものと言われている そして,「ロミオとジュリエット」は17世紀のイギリスで活躍した劇作家シェイクスピアの代表作 というわけでこの映画,シェイクスピアがどのようにして「ロミオとジュリエット」を作ったのかを,虚実を取り混ぜて描く娯楽作品 シェイクスピアの恋人(?)役のグウィネスパルトロウが最高! 綺麗! 「映画の神様」がいるとしたら,間違いなくこの作品の彼女に降臨 (「ローマの休日」のオードリーヘップバーンもしかり) 007映画でお馴染みのジュディデンチがエリザベス女王というずるい役で登場 ストーリーもうまくできている そして観た後,シェイクスピアの「十二夜」を読みたくなること間違いなし 観るべし! そして 読むべし! ところで,学生の時に読んだ「シェイクスピア全集」はどこにあったかな? すみません,ウソです 持っていません(そして,読んでいません)
「純喫茶磯辺」(2008年)
「喫茶店」と聞いて頭に浮かぶのは,ショーケースの中のフォークが宙に浮いているナポリタンの食品サンプル 喫茶店のナポリタンは,なぜかうまい というわけでこの映画,どうしようもない喫茶店「純喫茶磯辺」(ナポリタンは無いようだ)を舞台に繰り広げられる奇妙な人間ドラマである この喫茶店の特徴は,悪趣味な内装,悪趣味な制服,そして出てくるピラフは冷凍食品という,これでもかというくらいのダメダメさ そしてこの作品自体の特徴は,登場人物にまともそうな人間がいないこと 不純な動機から「純」喫茶を始めるバツイチ男「磯辺裕次郎」(宮迫博之) 裕次郎の一人娘で嫌々ながら店を手伝う多感で生意気な女子高生「咲子」(仲里依紗) 裕次郎が惹かれる怪しい従業員「素子」(麻生久美子) さらに怪しい常連客(ミッキーカーチス,ダンカン,斉藤洋介・・・) ベースはコメディだが,裕次郎の別れた妻で咲子の母親の「麦子」(濱田マリ)がなかなか良い 個人的には,この作品の雰囲気は嫌いではない お気楽な気持ちで観るにはもってこいの一作 ただし,多くを期待することなかれ 以下,ネタバレっぽい追記 ところで,内容でひとつだけ気になっているところがある 「飲み屋で素子が磯辺親子に衝撃的な事実を告白するシーンがあるが,それは真実なのか,それとも咲子のためについたウソなのか」 そのあたりを明らかにしないところがこの映画の奥の深さか (それとも単なる深読みか?)
「スラムドッグ$ミリオネア」(2008年)(公開中)
昔,「レインボーマン」という特撮番組の主題歌に「インドの山奥で修行して」という歌詞があった というわけでこの映画,インドの貧困層の二人の兄弟と一人の少女が厳しい状況の中で成長していく物語 修行というより修羅場といったシーンが続くので注意(PG-12指定) 日本でも「ファイナルアンサー?」でお馴染みのクイズ番組「ミリオネア」はサブストーリーに過ぎない 「スラムで育ちまともな教育も受けていない男が,なぜ難問揃いのクイズを正解し続けることができたのか」 その理由が主人公の幼少時代から現代に至る過酷な半生から明らかになっていく 「子供と動物には勝てない」の格言通り,主人公の幼少時代が一番見応えがある (というよりも,目を覆ってしまうかも) 「ミリオネア」の司会者がせこくて面白い (注 みのもんた氏ではない) 映画の結末は予想通りでやや不満だが許容範囲 映画らしい映画といえる 観るならDVDではなく,ぜひ映画館で
「グラン・トリノ」(2008年)(公開中)
この映画のタイトル「グラン・トリノ」はフォード社の車の名前 そして,この車の持ち主で妻に先立たれた元自動車工の老人役に クリントイーストウッド(主演・監督) ストーリーに目新しさはないが,さすがはイーストウッド 映画の作り方がうまい 以下,ネタバレあり コミカルな前半とシリアスな後半 主人公のラストの決断には賛否両論ありそうだが,考えてみればあのラストしかあり得ない 今回の彼は,ハリーキャラハン(「ダーティハリー」)でも荒野の用心棒でもないのだから・・ 主人公と懺悔をすすめる神父とのからみがおもしろい 故山田康雄氏の「泣けるぜ」という吹き替えが聞こえてきそう この映画,年配の客にうけるのは理解できる 若い人にはどうだろう イーストウッドを知らない人でも楽しめるのかな? |
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