金曜シネマ倶楽部（週末，季節ものだから観たい１本）

「三十四丁目の奇蹟」（１９４７年）

街が華やぐこの季節
というわけでこの映画，サンタクロースは存在するのかが裁判で争われる法廷劇（？）

一人の老紳士がひょんなことから百貨店の感謝祭パレードのサンタクロース役に抜擢
たちまち評判となり，百貨店は大繁盛！
ところが，「自分は本物のサンタクロースだ」と言うこの老紳士に対し，州当局が施設への強制入院手続きをとり，決着は法廷へ
「彼はサンタクロースなのか」という異例の裁判が始まる

証人として法廷に立つある少年の証言が傑作！
そして鮮やかな結末
古き良きアメリカがここにある

この時期に，ぜひお奨め！

ちなみに，リメーク版の「３４丁目の奇跡」（１９９４年）は観ていない

金曜シネマ倶楽部（週末，ビール片手に観たい１本）

「フライングハイ」（１９８０年）

先日，「ハッピーフライト」を観て，「もっと下品で過激でバカバカしい飛行機の映画があったなぁ」と思い出した
というわけで，正真正銘のおバカ映画

あのジム・エイブラハムズ，デビッド・ザッカー，ジェリー・ザッカーの３人組（「ＺＡＺ」という）が，これでもかと繰り出すギャグの連打！

機内で食中毒が発生し，操縦士が倒れる
以下，ネタバレあり

キャビンアテンダントの冷静な機内放送
「お客様の中で，どなたか飛行機を操縦できる方はいらっしゃいませんか？」

オートパイロット装置のくだらなさ
随所にちりばめられている映画のパロディ

その後，ＺＡＺは「裸の銃を持つ男」「ホット☆ショット」シリーズを生み出していく

何も考えたくないときに最適！
ただ最近はレンタル店でもなかなか見つからないので
残念プー

金曜シネマ倶楽部（ＤＶＤが本日発売だから，週末，観ようと思えば観ることができる１本）

「ベガスの恋に勝つルール」（２００８年）

先週の都々逸でも触れたが，年末ジャンボ宝くじが発売中。
昨日なんか大安だったもんだから，宝くじ売り場の前で「買えー，買えー」ってうるせーのなんの。

というわけでこの映画，スロットマシーンで大当たりを出して大騒動というドタバタコメディー。
傷心のキャリアウーマンと失業中のさえない男がラスベガスで偶然出会い，酔った勢いで電撃結婚。
翌朝，正気に返った二人は結婚解消を合意するが，スロットマシーンで３００万ドルを当ててしまったから，さあ大変。
賞金はどっちのものだ？
決着は法廷に持ち込まれる。
果たして結末は？

キャリアウーマン役にキャメロンディアス。
やはり彼女はシリアスものよりもコメディの方が良い！
（個人的には「マスク」（１９９４年）のキャメロンがお気に入り）

手に汗握る緊迫した法廷シーン（うそ）
お約束通りの結末は，この手の映画だから目くじらを立ててはいけない。
肩のこらないお気楽映画である。

ところで，もし宝くじが当たったらどうしようかな？（買わないけど・・）
（昨年の「あなたに降る夢」（１９９４年）の回のときと同じオチでごめんなさい）

金曜シネマ倶楽部（週末，飛行機に乗るわけでもないのに空港に行きたくなる1本）

「ハッピーフライト」（公開中）

今年はプライベート（四国札所巡り）でも仕事でも，ＡＮＡの飛行機をよく利用した
というわけでこの映画，ＡＮＡ全面協力の平成版「スチュワーデス物語」である，
と書くと，完全なミスリード
航空業界の内幕をするどくえぐる（？）コメディ映画である

初めて国際線に搭乗する新人キャビンアテンダント（綾瀬はるか）と機長昇格試験に臨む副操縦士（田辺誠一）を中心にストーリーは展開
果たして彼らが乗るホノルル行きの飛行機は無事にたどり着くのか？

田辺と機長で教官役の時任三郎のやりとりが秀逸
そうそう，パイロットが操縦を代わるときは
「I have 」
「You have」
と口頭で確認し合うらしい
（だからパイロットはトランプの「ババ抜き」が苦手だという。うそ）

岸辺一徳，ベンガルといった芸達者が脇を固める
特に，おいしい乗客役の笹野高史は爆笑もの
チーフパーサー役の寺島しのぶも良い（いよっ音羽屋！）

嫌な事件が多くてうんざりする毎日に一服の清涼剤
甘すぎず量もちょうど良い上品なデザートのような，そんな映画

おすすめ！

金曜シネマ倶楽部（週末、ビール片手に観たい１本）

「ヘアスプレー」（２００７年）

アメリカで、黒人初の大統領が誕生するという。
というわけでこの映画、１９６２年のボルチモアが舞台で、人種差別が重要なテーマになっている。

と書くと人権派の映画と思いきや、観ると元気になるとっても明るいミュージカル映画。
元々、カルト映画だったものをブロードウェイでミュージカル化して大ヒット。それを再映画化したのがこの作品。

スターを夢見るおデブで元気な女の子が主人公（斉藤こず恵似）。
果たして彼女は、「ミス・ヘアスプレー」になれるのか？

ジョントラボルタのもの凄さ。
クリストファーウォーケンのずるい演技。
ミシェルファイファーの「マージョ様」（ヤッターマン）ぶり。
脇を固める豪華なスター。

そして曲が良い。
大盛り上がりのクライマックスで流れる、「ＹＯＵ　ＣＡＮ’Ｔ　ＳＴＯＰ　ＴＨＥ　ＢＥＡＴ」が耳について離れない！

ニューヨークのブロードウェイ版も観に行きたくなること間違いなし。
（劇団四季でやってくれないかなぁ、キャッツも終わることだし・・）