金曜シネマ倶楽部（週末，「走るとは何か？」を考える１本）

「風が強く吹いている」（公開中）


およそあり得ない，でも，あったらすごい
そんなエンターテイメント

格安家賃の木造アパート「竹青荘」に１０人目の住人がやってきた
一人をのぞいて，他の住人はある事実を知らなかった
そこが無名の弱小陸上部の錬成所だということを
そして，その住人１０人（原作通りのネタ）で
正月の「箱根駅伝」出場を目指すことになる！

いやぁ，荒唐無稽
しかし，おもしろい！

主役の二人が良い
一風変わったキャブテンシーを持つ「清瀬灰二」役の小出恵介氏がうまい
そして，「蔵原走」役の林遣都氏の走るフォームが美しい

映画は，クライマックスに原作とは違うサプライズがあるが大丈夫
（そのせいでストーリー的には無理が生じたが，映画だから仕方ない）

この映画のおかげで，来年の箱根駅伝の視聴率アップは間違いなし

そして，観たあと，必ず走り出したくなる

爽やかな青春映画が，また一つ誕生した

お勧め！

金曜シネマ倶楽部（歴史の「たら，れば」を考えさせられる1本）

「ワルキューレ」（２００８年）


前回同様，この作品もトムクルーズ主演

第二次世界大戦末期のドイツで実際にあったヒトラー暗殺計画「ワルキューレ」を描く

暗殺は史実とおり失敗
（まさに，ミッションインポッシブル！）

その後，ヒトラーはこのクーデターに関与したと思われる人々に対し，血の粛清を行ったという
そして西から連合軍，東からソ連軍の挟撃に，翌年の１９４５年４月にヒトラーが自殺してヨーロッパの戦争は終わる

もし「ワルキューレ」が成功していたら，日本への原爆投下もなかったのでは・・・

さて，映画としては内容が内容だけにエンターテイメント性は低い
（そういう意味では，なぜトムクルーズなのか分からない）
また，ドキュメンタリーとしては物足りない
非常に中途半端な作品となってしまったのではないか

何かが足りない，そんな映画

金曜シネマ倶楽部（週末，ビール片手に観たい１本）

「ミッション：インポッシブル」（１９９６年）


今晩，五輪の開催国が決定されるという
二酸化炭素の排出目標を達成したいなら，呼ばない方がいいんじゃない？

さてこの作品，かつてのテレビドラマを映画化したもの
なんと言ってもテーマ曲が秀逸！
映画ではアレンジしたものが使われたが，オリジナルの方が断然良い

主演のトムクルーズが超人的な活躍を見せる
痛快スパイ活劇

ただ，テレビ版のファンにとっては，結末に納得がいかない
これはこれで別の作品として楽しもう！

ところで
五輪招致も２５％削減も，どちらもミッション・インポッシブル？
（ついでに亀さんのモラトリアム法案も，新法相による死刑執行も・・・）

金曜シネマ倶楽部（強いておすすめはしない１本）

「カムイ外伝」（公開中）


一般受けする映画とそうではない映画があるが，本作品はおそらく後者

忍びの世界を抜けたカムイと，カムイを抹殺しようとする追っ手の忍者との暗闘の物語

ナレーションの山崎努が渋くて良い

が，内容が暗い

原作を読んだことはないが，おそらくこのような雰囲気なのだろう

その世界にどっぷり浸りたい人にはいいが，「痛快な忍者映画」を期待している人は失望する可能性が高いので要注意！

この手の映画がどれくらいの興行成績をおさめるのか，そちらの方に興味がわく

それにしても，「官僚たちの夏」でおなじみの佐藤浩市は仕事を選ばないなぁ
あっぱれだね

金曜シネマ倶楽部（秋の夜長の連休をどう過ごすか）

「ゴースト／ニューヨークの幻」（１９９０年）


今週，パトリックスウェイジ氏が亡くなった
彼が文字通り輝いていたのが，この作品

デートの帰り道に暴漢に襲われて命を落とした彼は，ゴーストとなって恋人を見守る
悲しくて切ないラブストーリー

監督は，「おバカ映画」でお馴染みのジェリーザッカーだが，こういう映画も撮れるのだからすごい！
（とはいえ，「裸の銃を持つ男ＰＡＲＴ２　1/2」で見事に本作品をパロディ化していたが・・・）

遺された恋人役のデミムーアがキュート
（その後，彼女は悲しいかな，ＧＩ化していく）

そして，インチキ霊媒師オダメイ役（実はインチキではないのだが）のウーピーゴールドバーグが大活躍！
（この作品で，アカデミー助演女優賞！）

テーマ曲「アンチェインドメロディ」が流れると，映画館内のあちらこちらですすり泣き
当時，デートにはもってこいの作品だった

明日からシルバーウィークで時間もたっぷりあるから
デミムーアのＧＩ化を確認してみようかな

「ア・フュー・グッドメン」
「素顔のままで」
「Ｇ．Ｉ．ジェーン」
「チャーリーズ・エンジェル　フルスロットル」

なんだか悲しい連休になりそうな予感・・