金曜シネマ倶楽部（週末，熱くなれる１本）

「クリムゾン・タイド」（１９９５年）


現在公開中「ザ・ウォーカー」の主演デンゼルワシントン
（「ザ・ウォーカー」の評価は置いといて・・・）

デンゼルワシントンと言えば，この作品

ロシアで反乱が起こり，反乱軍によるアメリカへの核ミサイル攻撃の危険が発生
アメリカの原子力潜水艦が緊急出動し，核による先制攻撃の指令を待つが，通信装置にトラブルが発生し，指令が途中で切れてしまう
先制攻撃を支持する艦長と，通信装置を修理して指令を確認すべきと主張する副官

「もし攻撃が間違っていたら，最終戦争の引き金を引くことになる」

潜水艦の艦内という閉鎖的な空間で繰り広げられる手に汗握る展開
そして，結末は！

叩き上げの艦長役のジーンハックマンがうまい
そして，艦長に軍規で対抗するエリート副官役のデンゼルワシントン

蒸し暑いこの季節，さらに熱くなれる作品である
おすすめ！


まぁ，「ザ・ウォーカー」の評価は置いといて・・・

金曜シネマ倶楽部（週末，もうやってないかもしれない１本）

「プリンス・オブ・ペルシャ　時間の砂」（公開中？）


以前紹介した「タイタンの戦い」で「これからの成長株か？」と持ち上げたジェマアータートン
本作品は，彼女が「王女」役で出演
絶世の美女という設定なのだが，ちょっと無理がある
愛嬌はあるけれど・・・

さてストーリーは，大量破壊兵器を隠しているという名目で武力制圧したが
「結局ガセネタでした，ごめんなさい，許してね」
という自分勝手な軍隊の物語
ちなみに映画の舞台は古代ペルシャであり，２００３年のイラクではない

ほんの少しだけ時間を戻すことができる「時間の砂」がこの作品のポイント

ただし，残念ながら映画の前半でオチが読めてしまう
だから，前回同様，梅雨のじめじめした季節に何も考えずにどうぞ

金曜シネマ倶楽部（週末，雨だったら観たい１本）

「アイアンマン２」（公開中）


梅雨のじめじめした季節には何も考えずに済む映画を！

というわけでこの作品，マーベルコミックのヒーローもので，この季節にはぴったり

エンドロールの後に次回作の予告のようなシーンあり
（だから本編が終わっても席を立たないこと！）

主役はロバートダウニーＪｒ
個人的には，「アイアンマン３」よりも，「シャーロックホームズ」の続編をお願いしたい

敵役にミッキーローク
今回，あの有名な「猫パンチ」は繰り出していない

謎の女にスカーレットヨハンソン
下世話な言い方をすれば，今回もエロい！

そして前作も出演しているグゥイネスパルトロウ

さて軍配は，セクシーのスカーレットヨハンソンか？キュートのグゥイネスパルトロウか？

ジェダイの騎士のサミュエルＬジャクソンも伊達政宗役で登場
（半分うそ）

豪華な出演者によるストーリーは二の次の娯楽大作で
梅雨空をぶっ飛ばせ！


と言いつつ，本田の華麗なフリーキックのおかげで
本日，関東は快晴なんだけどね

金曜シネマ倶楽部（週末，「オリエント急行殺人事件」も観たくなる１本）

「００７ロシアより愛を込めて」（１９６３年）
 

現在，「パリより愛をこめて」という映画が公開中
主演はジョントラボルタらしいが，まだ観ていない

「愛をこめて」と言ったら元祖はこっちでしょ，ということでこの作品
ご存じ００７の人気を決定づけたシリーズ第２弾
実に４７年前の作品である

今回の国際犯罪組織スペクターは，宿敵ジェームズボンドを辱めて殺害するというシリーズ屈指の陰険で地味ぃーな作戦を展開する

しかし面白い！
秘密兵器係のＱが初登場し，仕掛けいっぱいのアタッシュケースが大人気に
一難去ってまた一難のスリリングなストーリー
エンターテイメント映画の傑作である

主演はご存じショーンコネリー
今年８０歳だという
いつまでもお元気で

ところで来年公開予定だった００７の最新作が，制作会社ＭＧＭの財政難でお蔵入りとのこと
さすがのジェームズボンドも不況には勝てないらしい

寂しい限りである

金曜シネマ倶楽部（週末，赤ワイン片手に観たい１本）

「家族ゲーム」（１９８３年）


数日前にＢＳで放送していたのを久しぶりに観た
奇才森田芳光監督の出世作

団地に住む，夫婦と息子二人の４人家族
そこへ，次男の成績を上げるために大学７年生の家庭教師がやってくる
ただそれだけのストーリー

家庭内暴力を極端に恐れているひと癖ある父親役に伊丹十三
息子に甘い専業主婦役に由紀さおり
多感な中学生役に宮川一朗太
そして，怪しい雰囲気の家庭教師役に松田優作

基本的にはコメディなのだが，爆笑するところはない
思わせぶりなシーンが多く，最後のシーンも何も説明無く終わる

有名な「横一列に着席して食事するシーン」はこの家族の不安定な関係性をよく表している上にヴィジュアル的にも斬新だ

ＢＧＭがまったくなく，人の飲み食いする音，ヘリコプターの音などが効果的に使われている

そして長回しのシーンが多く，特に最後の食事シーンは必見！

２７年も前の作品だが，今観ても新鮮に感じる不思議な作品である


ところで，日本の首相も，もう少し長回ししてもいいんじゃないの？