金曜シネマ倶楽部（山のアナ，アナ，ア・・・）

「英国王のスピーチ」（かろうじて公開中か）


先々週，変化球を投げて「ボール！」の判定だったので，今週は直球勝負
というわけで，アカデミー作品賞受賞のこの作品

英国王位継承第２順位のヨーク公アルバート王子は吃音症に悩まされていた
いろいろな治療法を試したがどれもうまくいかず，
ある日，「言語聴覚士」のライオネル・ローグを訪ねる
彼は，王子に対し「対等の立場でないと治療できない」と言う
当初は反発していた王子だったが，次第にローグに信頼を置き始める

そんななか，王位を継いだ兄がスキャンダルで退位し，ヨーク公がジョージ６世として王位に就くことになる
そして，第二次世界大戦へ英国も飲み込まれていき
国王として，国民に向けた一世一代のスピーチをしなければならない機会がやってきた

吃音症に悩むジョージ６世は，果たして無事にスピーチをすることができるのか

ロイヤルファミリーであるがゆえの悩み，苦しみとは？
王室の存在意義とは？
そして身分を越えた友情とは？

現女王エリザベス２世の父であるジョージ６世の実話を基に描かれた作品で，
最近では珍しく「大人の映画」を感じられる

おすすめ！

ところで吃音症といえば，三遊亭圓歌が吃音を直そうとして落語家になったというのはその筋（どの筋？）では有名な話
圓歌師匠の「中沢家の人々」は新作落語の傑作で，
こちらもおすすめ！

（直球勝負も，やはり判定は「ボール！」な感じ）

金曜シネマ倶楽部（ご結婚おめでとう！栗田さん）

「ベスト・フレンズ・ウェディング」（１９９７年）

英国でロイヤルウェディングがあるらしい

というわけで「英国王のスピーチ」という直球勝負ではなく

変化球でこの作品をご紹介

 

キャリアウーマンのジュリアンは，かつての恋人マイケルから結婚するとの連絡を受ける

マイケルのことを忘れられないジュリアンは，嫉妬に燃えて結婚を阻止しようと現地に乗り込むが，マイケルの結婚相手の２０歳の女子大生キミー（人懐っこさ１００％！）からわざわざ祝福のために来てくれたと感謝され「花嫁の付添いになって」と頼まれてしまう

果たしてジュリアンの結婚阻止計画は成功するのか？

 

いわゆるラブコメディである

 

主人公のジュリアン役に，ジュリアロバーツ

 

この役は客観的には嫌な奴なのだが，「プリティ・ウーマン」から飛ぶ鳥を落とす勢いの当時の彼女は軽快に演じてコメディとして成立させている

人を疑うことを知らないお嬢様キミー役のキャメロンディアスが絶品！

彼女の魅力全開である

 

ゴールデンウィークに観るにはもってこいの楽しい作品

 

ところで，ジュリアロバーツは最近「食べて，祈って，恋をして」という不思議な映画に出ていたけど，悟りの境地に入っちゃったのかな？

 
同い年なんだけど・・

 

金曜シネマ倶楽部（週末，ジョンウェインの映画が観たくなる１本）

「トゥルー・グリット」（公開中）


毎週金曜日に更新しているこのブログ
まったく弁護士業とは無関係の内容で，8割近くが映画の感想文

そこそこの数の封切り作を観てはいるが，
「これはどうだろう？」
という作品は，ご紹介していない
（たとえば，デンゼルワシントン主演の「ザ・ウォーカー」）
（たとえば，リーアムニーソン主演の「９６時間」）

しかし，どうしてもネタがないという場合もある

というわけで，この作品

いわゆる西部劇
父を殺された１４歳の少女が，大人顔負けの交渉術で，父のかたき討ちの旅に出る

今，この時代に西部劇
何か目新しい趣向，特別な面白さがあるのだろうと期待して観た
しかし・・・

相性というものはある
この作品の監督であるコーエン兄弟の「バートン・フィンク」という作品を２０年前に観たときも
・・・
だった

弁護士は，「クロでもシロと言う」と思われているらしい

しかし，あえて言おう

「これはどうだろう？」

（ただし，個人の見解であり，作品の客観的な出来を表わすものではありません）

コーエン兄弟，ごめん

金曜シネマ倶楽部（週末，散歩をしたくなる１本）

「恋愛小説家」（１９９７年）


最近，このブログで何度も話題に出たこの作品

小説家のメルヴィンは，病的な潔癖症
道路の継ぎ目を踏まないように歩き，石鹸は一度使ったら捨ててしまう
行きつけのレストランでも，いつも同じ席に座り，持参したプラスチックのナイフとフォークしか使わず，注文もウェイトレスのキャロルにしか頼まない
ある日，隣の部屋に住む同性愛者のサイモンの飼い犬を無理矢理預かることになってから，彼の生活リズムが少しずつ変化していき・・・

強烈な個性のメルヴィン役に，ジャックニコルソン
そしてキャロル役に，ヘレンハント

二人の良いところがピタリとはまった
コミカルな大人の恋愛映画

劇中でジャックニコルソンが弾き語り，エンドロールではアートガーファンクルが歌う

ALWAYS LOOK ON THE BRIGHT SIDE OF LIFE

が，今の状況にこれまたピタリとはまる

週末は口笛でも吹きながら桜を探しに歩いてみようか

金曜シネマ倶楽部（週末，ビール片手に観たい１本）

「フィールド・オブ・ドリームス」（１９８９年）


野球が好きだ

アイオワ州で農場を経営するレイは
「それを作れば，彼はやってくる」
という不思議な声を聞く
それは夢への一歩を踏み出すための「ある人」からのメッセージだった

美しいトウモロコシ畑
そこに現れる野球場
たくさんのものを失いながら，人は生きていく
そこは，失ったものを取り戻すことができる夢の球場だった

とても幸せな気持ちになれる作品である

お勧め！

ところで，セ・リーグの開幕も延期になって良かった
プロ野球を嫌いにならないですんだから