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「沈まぬ太陽」(公開中)


山崎豊子氏の原作もフィクションであり,この映画もフィクションである
しかし,御巣鷹山の航空機事故で520名の人間が亡くなったことは事実である

原作の「御巣鷹山篇」は,涙なくして読めないし
この映画の123便のシーンには,胸を締め付けられる

舞台は架空の航空会社「国民航空」
労働組合活動を理由とする懲罰人事を受け,主人公の恩地が10年間海外の僻地をたらい回しにされる「アフリカ篇」
未曾有の航空機事故が発生し,日本に戻り閑職にあった恩地が遺族係となる「御巣鷹山篇」
「国民航空」再建のため会長室のメンバーとなった恩地であったが,社内のみならず政官巻き込んだ腐敗の構造が大きく立ちはだかる「会長室篇」

映画は途中に10分のインターミッション(休憩)が入り,前半は「アフリカ篇」と「御巣鷹山篇」が交錯して進行し,後半は「会長室篇」が描かれる

全5冊の原作のボリュームからすれば,映画はもの足りないかもしれない
(それでも,このご時世に上映時間3時間半は日本映画界の意気を感じる!)
登場人物全員を描くことはとうてい無理だし,魑魅魍魎な世界は表現しきれていない

しかし,映画版にも独自の良さがあった
主人公と息子の牛丼屋のシーンは良かった

「自分の矜持が許さない」か?
「清濁あわせのむ」か?

それぞれの感じ方があり,それぞれの考え方がある
観応えのある1本といえよう

それにしても,日航の経営不振問題はタイミングが悪かった
お気の毒である

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