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「エクスペンダブルズ2」(公開中)
都知事が老体にむち打って(失礼!),国政に復帰するという というわけでこの映画,かつてのアクションスターたちが老体にむち打って(再度失礼!)大暴れする痛快娯楽作品 金で雇われる傭兵軍団が,プルトニウム強奪にまつわる事件に巻き込まれて,最後は無事に解決するという内容 これ内容と言っていいのかな? むしろ,内容無いよう(ひどい,だじゃれ!) (お叱り,苦情の類,一切お断り) 主演のシルベスタースタローンのヒゲは,どうなんだろうか? 前作ではちょい役だったアーノルドシュワルツェネッガーとブルースウィリスもやりたい放題の大暴れ シュワルツェネッガーはあの映画の名台詞をパロディ化しているが,どうなんだろうか? 「地獄」シリーズのチャックノリスが思わせぶりな登場をしているが,チャックノリスを分かる人ってどれくらいいるんだろうか? などなど,今回もツッコミどころ満載の素敵な(!)仕上がりになっている これぞ映画と言えなくもない 観客の年齢層が高く,さしずめ大晦日の「年忘れ日本の歌」で懐メロを楽しむようなノリなのかもしれない いやぁ,ひょっとすると次回作もあるよ,これ 都知事も,衆議院選挙の後,また都知事に戻ってくるかもよ PR
「バブルへGO!!タイムマシンはドラム式」(2007年)
前回,「この週末は,金田一シリーズ全作品を観直してしまいそう」と書いたが 結局,「獄門島」と「悪魔の手毬唄」を観てしまった というわけで今週は,お馬鹿な映画で気分転換 借金に苦しむキャバクラ嬢の真弓は,突然,母を亡くす しかし,財務省の下川路という男が現れ 「お母さんは,日本の財政破綻を救うため,タイムマシンで1990年に行った」 と言われ,自分も過去へ行って母を捜すことになる そこは,バブル経済全盛のいかれポンチな世界だった 最近マイブームの阿部寛が,今回もおいしい役を演じている 「鍵泥棒のメソッド」で好印象だった広末涼子も,とぼけていて良い カメオ出演でいろいろな人が出ていて悪ふざけ度100%だが 飯島愛氏はこれが遺作になったというから,少しせつない 当時,自分は大学生だったが,確かにあの頃はこんな感じだったなぁ あの時代を知らない若い人たちには,信じられないかもしれない ストーリーの辻褄が合わないことなどお構いなしの 当時のノリで作ったようなおふざけ映画だが 当時を知らない人には,一見の価値ありか? 逆に当時を知っている人は,苦笑いの連続かもしれない 「あのバブル経済をどう軟着陸させるべきだったのか」ということに対する答えをまったく示さず,無理矢理ハッピーエンドに持っていく乱暴な映画 軽い映画が観たいと思ったときにどうぞ! さてと,今週は「女王蜂」でも観ようかな
「病院坂の首縊りの家」(1979年)
大滝秀治さんが亡くなった 先日ご紹介した「あなたへ」が遺作になったとのこと ご冥福をお祈りします というわけでこの映画,石坂浩二の金田一耕助シリーズの5作目で最後の作品 「結婚写真を撮りに来てほしい」と依頼を受けた写真館の親子が指定された場所は 「首縊りの家」と呼ばれている廃屋だった 翌日,同じ依頼があってその廃屋に行くと,昨晩は風鈴が吊されていたところに男の生首が縊られていた 事件のやるせなさ・悲しさは,石坂・金田一シリーズの中でも最大級 そのため,大滝秀治さんが演じたコミカルな巡査が印象に残る 主役の石坂浩二氏が全作品に出演しているは当然だが,大滝秀治さんもいろいろな役で全作品に出演している このシリーズを見れば,大滝さんのシリアスな演技とコミカルな演技の両方を堪能できる この週末は,全作品を観直してしまいそうな予感
「天地明察」(公開中)
「明察」とは,はっきりと事態や真相を見抜くことという意味らしい というわけでこの作品,江戸時代に暦のずれを正そうとした一人の碁打ちの物語 星の観測と算術が好きな囲碁打ちの安井算哲(岡田准一)は,会津藩主に見込まれて,暦のずれを正す役目を言い渡され,天文を観察する旅に出る 算哲は,実地と研究により新しい暦を作り出すが,暦を司る朝廷が改暦に大きく立ちはだかる 多分に創作の部分も多いのかもしれないが,当時の風習や生活様式が興味深い 天文観察の旅の同輩役の岸部一徳と笹野高史は,相変わらず芸達者で,笑いを誘う 算哲の妻(宮崎あおい)役は,もう少し「しっとりとした雰囲気」のある役者の方が良かったような気がする また,本作のラストシーンが,映画「ロッキー」のようなのは,どうだろうか?と思うが おおむね楽しめる映画になっている 前回ご紹介した「あなたへ」と同様,観客の年齢層が高いが ぜひ小学生に見せたい映画だ ひょっとしたら,算術(算数)が好きになるかもしれないよ
「あなたへ」(公開中)
映画俳優,高倉健 というわけでこの映画,高倉健主演の最新作である 富山刑務所の刑務官の倉島(高倉健)は,妻に先立たれる 妻は,「故郷の海に散骨してほしい」という手紙を夫に残していた 倉島は,自作のキャンピングカーで,妻の遺骨と供に妻の故郷である長崎に向かう その旅の途中でいろいろな人と出会い,旅の終着点で倉島が至った心境とは・・・ どういう映画かと聞かれれば,高倉健の映画であるとしか答えられない 主人公の倉島だが,「20年前の高倉健だったら」と思うかもしれないが,これは高倉健の映画なのである 「國村隼あたりの役者が倉島役を演じればリアリティがあるのに」と思うかもしれないが,これは高倉健の映画なのである 高倉健が大きなスクリーンに映っているだけで,成立する映画なのである 言い換えれば,高倉健でなければこの映画は成立しないのだろう 現代では,希有な存在である おそらく日本では最後の映画俳優 それが,高倉健なのだ 映画館で見るべし ところで,刑務所内で受刑者達が地元の御神輿を木工作業で制作するというくだりがあり 出来上がった御神輿を受刑者達がうれしそうにかついでいるシーンで 思わず涙腺がゆるみそうになってしまった 我ながら「年とったなぁ・・」 さらにその木工作業のシーンで, 「10月の大型アップデートで,木工職人は家具も作れるようになるのかな?」 (今週も,ドラクエの話) と,ふと思ってしまった 我ながら「若いなぁ・・」 (と言うより,「バカだなぁ」かな) |
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