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「鍵泥棒のメソッド」(公開中)
「盗賊の鍵」クエストは,意外とあっさりクリアできた (まさかの3週連続,ドラクエネタ) というわけでこの作品,題名に「泥棒」がついているが,「ルパン三世」のような泥棒映画ではない いかにも金をもっていそうな男(香川照之)は,銭湯で転倒して記憶を失う その場に居合わせた貧乏役者の桜井(堺雅人)は,脱衣場のロッカーの鍵をとっさにすり替えて,男の服や財布を拝借しその男になりすます しかし,その男は,伝説の殺し屋コンドウだった ロッカーの鍵をすり替えられたコンドウは,自分が桜井という貧乏役者だと思い込み,真剣に役者の勉強を始める そして,偶然コンドウと知り合った女性編集長の香苗(広末涼子)は,そんな真面目なコンドウを応援し,「結婚してください」と唐突にプロポーズする 一方,コンドウになりすました桜井は,コンドウが殺し屋であることに気づくが,すでに危険な仕事に巻き込まれていた そしてある日,コンドウは自分の記憶を取り戻し・・・ 「そんな馬鹿な」というきっかけだが,その後のストーリー展開は見事である 自分がどういう人間かを認識しようと努力するコンドウの姿勢が素晴らしい! 観客の大半はコンドウに感情移入するのではないだろうか そして,その観客の期待を裏切らない素敵な結末が用意されている 久しぶりに気持ちの良い映画を観た お勧めである ところで,「クヒオ大佐」とか本作の桜井とか ダメな人間をやらせたら,今,堺雅人氏の右にでる者はいないね PR
「シャッター・アイランド」(2010年)
島の国有化とやらで,国の内外でてんやわんやの大騒ぎ というわけでこの作品,国際問題とは無関係の「シャッター島」が舞台のミステリー映画 連邦保安官のテディは,相棒のチャックと共に,シャッター島に向かう その島には精神を病んだ犯罪者のための病院があり,一人の女性患者が行方不明だという しかしテディには,この島に来る秘めた理由があった 妻を殺した男を捜しに来たのだ 調査をすすめていくテディだが,不可思議なことが次々と起こる 「この島は,何かがおかしい」 そして事件の真相が明らかになったとき,テディは・・・ 主演レオナルドディカプリオ,監督マーティンスコセッシの意欲作 デニスルヘインの原作本は,結末部分が袋とじになっていて,購入しなければ解説すら読めないという徹底した秘密主義だった 確かに結末の衝撃度は,原作の方が上だ しかし,映像化による面白さ・分かり易さもあり,映画も充分楽しめる 嵐の夜に観たい1本だ さて明日からの連休は,極楽島ラッカランに戻ってランプ連金に精を出そう 今週もドラゴンクエストオチなり
「ネバーエンディング・ストーリー」(1984年)
いじめによる自殺という痛ましい事件があとを絶たない いじめられっ子のバスチアンは,いじめっ子に追いかけられて逃げ込んだ本屋で,不思議な本「ネバーエンディング・ストーリー」と出会う 本の中の世界では,勇者アトレイユが「虚無」と立ち向かう冒険をしていた 本に夢中になるバスチアンだったが,読み進めるうちに,不思議な現象があらわれはじめる そして,ついに・・・ 爽快なラストシーンは,まさにファンタジー! かつての箱根駅伝のテーマ曲だった「Happy Flight」という曲がお気に入り リマールの主題歌も名曲だ なぜか夏の終わりに見たくなる作品 (今夜,BSプレミアムで放送予定) おすすめ! ところで,ドラゴンクエストの最新作を始めたのは良いが なかなか終わりそうにない これはネバーエンディング・ストーリーか ちなみに,ゲームの中の職業は「盗賊」(現在,Lv45) 現実の世界では弁護人のくせにね
「プロメテウス」(公開中)
今回,ネタバレの可能性があるのでご注意 あの「スターウォーズ」シリーズは,初期3部作の後にその前の時代を後期3部作として製作・発表し,ファンもそのことをきちんと認識した上で観に行った というわけでこの作品,「人類の起源は?」という宣伝文句を掲げながら実は・・・ 考古学者のエリザベスとチャーリーは,世界各地の古代遺跡に共通して描かれている星座を発見する 「そこへ行けば,人類の起源を解明できるのではないか」 それを確かめるために,宇宙船「プロメテウス」号は,はるか宇宙の彼方のある星にたどり着く しかしそこで乗組員たちが見たものは・・・ 何もこの作品の情報に接していなかった人は,途中で「これは何だ?」ということになること必至 「人類の起源」を探るという「2001年宇宙の旅」のようなものを期待していた人は 「ふざけるな!金返せ!」 ということになる可能性が非常に高いだろう 映画評に「衝撃のラスト!」「さすがリドリースコット監督!」などを散見するが それなら「そういう映画だよ」ときちんと前もって説明しておいてくれないと困るよ 逆に「そういう映画だよ」と宣伝しないと,あの映画のファンが見逃してしまうのではないだろうか? いや,ファンだったら当然知っているのかな いずれにしても,リドリースコット監督へ 正々堂々と宣伝して勝負をして欲しかった 作品の出来はともかく 看板に偽りありの衝撃作だ
「アベンジャーズ」(公開中)
連日暑い日が続き,思考力が低下気味のこの時期 というわけでこの映画,そんな時期にもってこいの痛快娯楽活劇 アイアンマン,キャプテンアメリカ,マイティソー,超人ハルクなど いわゆるアメコミヒーロー達が,世界の平和を守るという内容 前半は展開が冗長で,眠くなるかもしれない (実際に,居眠りしてしまった) 後半はこれでもか!といった戦闘シーンの連続で おなかいっぱい (「トランスフォーマー・ダークサイドムーン」かと思うシーンも・・) 確かに,映画らしい映画と言えなくもないが 見終わったあとには何も残らない プロ野球のオールスター戦みたいに ひたすらお祭り騒ぎを楽しむ映画といえよう 個人的には,ハルクの超人ぶりが群を抜いていて面白かった エンドタイトルの最後に 人を食ったようなシーンがあるので 席を立たないように まぁ,そこまでして見るほどのシーンでもないんだけど・・・ |
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