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「ローマの休日」(1953年)


巷はお盆休み


というわけで,唐突に始まった「真夏のヘップバーン特集」第2弾は,不朽の名作と言われるこの作品

王女(オードリーヘップバーン)と新聞記者(グレゴリーペック)のたった1日の恋の物語

「映画の神様」がいるとしたら,この作品のヘップバーンに間違いなく降臨!
モノクロなのに光り輝く彼女の瑞々しさは,まさに映画の奇蹟である


美容院でのヘアカットのシーン
スペイン広場でジェラートを食べるシーン
ローマの町をベスパで走るシーン
真実の口などなど,記憶に残る名シーン満載だ


特にお気に入りなのは,川からあがってびしょ濡れの二人のキスシーン
思わず息を飲む美しさ


ストーリーはシンプルで結末も平凡(失礼!)ながらこの作品を傑作たらしめているのは,やはりヘップバーンの魅力なのだろう

現代のおとぎ話を存分にお楽しみあれ!
おすすめの1本
(と言っても,たいていの人は観てるよね)


ところで,主役の二人よりもおいしい役なのが,カメラマンのアーヴィングである
コミカルな彼が最後に粋な計らいを見せるシーンは,とても気持ちが良い


パパラッチと呼ばれるカメラマンが,現実の王女ダイアナ妃のあの悲劇を生んだのとは,えらい違いだ

ちなみに,パパラッチもイタリア語なんだけどね

 


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「トランスフォーマー ダークサイド・ムーン」(公開中)


大人気なのだろう
シリーズ3作目だという


惑星サイバトロンからやって来た金属生命体(トランスフォーマー)が,ロボットに変形して正義と悪とに別れて地球上で大暴れするというのがざっくりとした内容

まあ,地球にしてみれば迷惑な話なんだけど,その理由は完結編である本作で明らかにされる

今回は,「あのアポロ計画には隠されたミッションがあった」というびっくり設定から始まる

そしてシリーズ3作目にして初の3D映像とのこと
このブログでも何度か指摘したが,この作品も観るのならば映画館で観るべき映画といえよう
当然,3D版の方を!


まあ,制作者側の自己満足かもしれないが延々と戦闘シーンが続き
「長いよ!」と文句を言いたくなるかもしれない
(「マトリックス」シリーズでもその傾向はあったが,この手の映画は仕方がないか)


しかし,一見の価値はあるので
何も考えたくなくて体調の良いときにご覧あれ


それにしても,子どもたちが夏休みに突入し,映画館は子どもだらけだ

子どもと言えば,政権与党の目玉政策だったはずの「子ども手当て」が廃止されるという
トランスフォーマーもびっくりの,マニフェストの超変形!
こちらは,大人気とはいかないようだ

 


「ティファニーで朝食を」(1961年)


夏だ!
海だ!
宝くじだ!
ヘップバーンだ!
って,ちょっと強引だったですかぁー(西田敏行氏のノリで)


というわけで,何の脈絡もなく勝手に「真夏のヘップバーン特集」
第1弾はこの作品


ストーリーは典型的なボーイ・ミーツ・ガール
娼婦のホリー(オードリーヘップバーン)は,相当に変わった生活をしている
そこに,夫がいる女性から援助(!)を受けて生活する小説家の卵のポール(ジョージペパード)が同じアパートに引っ越してくる
あまりお上品ではない生活をしている二人だが,
生きるたくましさは100パーセント!
すったもんだの挙句,お約束通りの結末に落ち着くコメディ映画である


監督は,あの「ピンク・パンサー」シリーズのブレイクエドワーズだから,細かいところに笑いの仕掛けが隠されている
怪しい日系人がアパートの上階の住人で登場するのはご愛敬
そう言えば,「ピンク・パンサー」シリーズでも,クルーゾー警部の弟子のケイト-(おそらく加藤)という怪しい日系人が登場していた


劇中「ひどい訛りを直すのに苦労した」というセリフがあるので,「マイ・フェア・レディ」のパロディかと思ったら,「マイ・フェア・レディ」はこの作品の3年後の封切りだったので単なる勘違い

ヘップバーンの魅力もさることながら,
この作品の人気の秘密は,やはり挿入歌の
「ムーン・リバー」だろう
作曲家ヘンリーマンシーニが生み出した傑作のひとつだ
(「ピンク・パンサー」のテーマ,「刑事コロンボ」のテーマもこの人の作品!)


半世紀も前の作品だが,今でも色あせないヘップバーンの輝きを
存分にお楽しみあれ!


ところで,知ったかぶりをして
「ティファニーの朝食はうまいんだよねぇ」
などと言うと大恥をかくのでご注意を!


「大鹿村騒動記」(公開中)


いまどき,料金1000円ぽっきりのこの作品

山深い大鹿村で鹿料理の店(店名「ディア・イーター」)を経営する風祭善は,毎年恒例の村歌舞伎を間近にして歌舞伎のことで頭がいっぱい
そこへ,18年前に失踪した妻の貴子が,一緒に逃げた幼なじみの治と一緒に村に戻ってきた
貴子は認知症で,自分が善から逃げたことも忘れており,そんな貴子を持てあました治が善に貴子を返しに来たのだった
善と貴子と治,そしてひと癖もふた癖もある村人たちとの騒動を描くコメディである


妻に逃げられた主人公の善役に原田芳雄氏
幼なじみの治役に岸部一徳氏
この二人の関係が絶妙である


村人には,三国連太郎氏,佐藤浩市氏,松たか子氏,石橋蓮司氏,小野武彦氏など芸達者な役者が勢揃い

これで1000円ぽっきりはお買い得だよ,奥さん

案の定,客席の年齢層は高かったが,やれ3Dだ!CGだ!海賊だ!魔法使いだ!という中で,ほっとする映画といえる

大人の方に,おすすめ!

主演の原田芳雄氏が惜しくも今週亡くなり,遺作になってしまったのは残念な限り
ご冥福を祈ります


「プリンセス・トヨトミ」(公開中)


「大阪全停止」
というショッキングなコピーが目を引くが
内容はファンタジーである


会計検査院の松平は,OJOという社団法人の金の流れに目を付ける
調査を続けていくと,家康が豊臣家を滅ぼした大阪夏の陣に端を発しているという途方もない事実にたどり着いた
そしてある事件をきっかけに,大阪の都市機能が停止する


「そんなバカな」という荒唐無稽度100%だが,はじめにも言ったとおり
ファンタジー映画だから気にならない


登場人物の名前が,戦国時代の武将などと重なっていて楽しい
そして,綾瀬はるか好きにはたまらないサービス映像


センチメンタルな作品が好きな人にお勧めの作品である

以下,ネタバレ含む


大阪国は,いいかもしれない
地方分権の究極の形


でも,その場合にも君が代が国歌なのかな?
どう?橋本知事


(ここで,本日のブログタイトルに戻る)




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