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「007黄金銃を持つ男」(1974年)


先日,クリストファーリー氏が93歳で亡くなった
「最も多くの映画に出演した俳優」としてギネスブックに載っているとのこと

というわけでこの作品,原作者イアンフレミングの従兄弟でもあった同氏が敵役を演じた007シリーズの第9作である

英国諜報部に「007」と刻印された黄金の銃弾1発が送られてきた
「黄金銃を持つ男」の異名を持つ殺し屋スカラマンガからの警告と受け取った上司のMは,エネルギー危機解決が期待される「ソレックス」を追っていたジェームズボンドの任務を解く
スカラマンガの行方を追うボンドはマカオに飛ぶ
スカラマンガの計画とは?

毎度お馴染み,ジェームズボンドの超人的な活躍を描くこのシリーズ
本作が2作目となる3代目ボンドのロジャームーアのキャラクター設定がまだ定まっていない感じがする
特にスカラマンガの愛人に対する姿勢は,初代ボンドのショーンコネリーなら違和感が無いのだろうが,優男(やさおとこ)のロジャームーアだと不自然な感じが否めない
(なお,ロジャームーアは次作「007私を愛したスパイ」の大成功でジェームズボンド俳優として定着することになる)

そのスカラマンガの愛人役のモードアダムスが,美しい
本作では不遇な役だった彼女は,シリーズ13作目の「007オクトパシー」でタイトルロールを射止めることになる

スカラマンガは「正々堂々と一対一の決闘を申し込む」という,シリーズでは異色の敵役だが,クリストファーリーが好演している

お馴染みの秘密兵器は出てこず,ストーリーも地味で,シリーズの中でもマイナーな感が否めない本作だが,久しぶりに観たら面白かった
週末,お暇ならどうぞ!

クリストファーリー氏のご冥福をお祈りします

ところで,彼の追悼で,ドラキュラシリーズでもなく,スター・ウォーズでもなく,ロード・オブ・ザ・リングでもなく,本作を選ぶなんざぁこのブログもずいぶんとマイナー指向でげすな


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