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「女王陛下の007」(1969年)


ロンドンオリンピックが開幕し,連日,熱戦が繰り広げられている
開会式では,現行007のダニエルクレイグがエリザベス女王をエスコートする映像が流された

そうそう,007は女王陛下のシークレットサービスだもんね

というわけでこの作品,シリーズ中もっとも原作に忠実ながら興行的にはもうひとつだった1作

宿敵ブロフェルドを追うジェームズボンドは,彼がスイス・アルプスに潜伏していること突き止める
変装して乗り込んだボンドは,細菌兵器を使った恐ろしい計画を知るが・・・

シリーズ第6作の本作で,ショーンコネリーからジョージレイゼンビーに主演が代わっている
結果的には,レイゼンビーはこの1本でクビになり,次回作はコネリーが復活する
しかし,このレイゼンビーがなかなか良いのだ
ボンドが唯一本気で恋をして結婚までする本作は,レイゼンビーの方がギラギラしているコネリーよりも良かったと思う

職を辞そうとするボンドをマネーペニーが機転をきかせて回避するシーンがお気に入り
Mの自宅や「ユニバーサル貿易」のボンドの部屋など,ファンにはうれしい珍しいシーンが目白押し
そして,大迫力のスキーアクションと悲しいラストが印象的な意欲作である

この作品をシリーズ最高傑作に推す人も多く,個人的にもシリーズ上位の傑作だと思う

お勧めである

なお,コネリーがボンドに復活する次回作「007ダイヤモンドは永遠に」は本作と打って変わって,小太りコネリーがやりたい放題の娯楽色を強く押し出した作品に大転換する
まぁ,それはそれで良いけどね

レイゼンビー・ボンドをもう2,3作観たかったなぁ




 
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