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「柘榴坂の仇討」(公開中)


山岡荘八著「徳川家康」(全26巻)を読んでいる
ついに関ヶ原の戦いを終え,現在,第19巻の途中なり

というわけでこの作品,その関ヶ原の戦いでも活躍した徳川三傑のひとり井伊直政の末裔である井伊直弼の暗殺事件が端緒の物語

安政七年三月三日,雪の降る桜田門外にて,大老井伊直弼が暗殺される
主君を警護できなかった近習役の志村金吾は,切腹も許されず,逃亡した暗殺一味を探し出して斬首せよとの藩命を受ける
武士としての本懐を遂げさせたい妻セツに支えられ,金吾は主君の仇討の相手をひたすら探す生活となる
13年の時が流れて,時代は明治の世へと移り,仇討を命じた藩もすでに無くなったが,金吾は仇討の相手を探し続けていた
そしてついに金吾は仇討の相手の所在を知る機会を得る
それは奇しくも明治政府が仇討ち禁止令を出した日であった
暗殺事件と同じ雪の降る中,金吾とその仇討の相手が相対する
そして・・・

珍しく大人の鑑賞に堪えうる映画であると一応言っておく

見え見えの伏線や期待通りの無難な結末も目くじらを立てることも無かろう
この手の映画が,今,求められているのだろうから
ただあまりにも手堅い作りなので,予想外の驚きを期待してはいけない

素直に楽しむべし

さてと,260年ほど遡って「徳川家康」の世界に戻るとするか


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「モンティ・パイソン 人生狂騒曲」(1983年)


イギリスの伝説的なコメディグループのモンティ・パイソンが約30年ぶりとなる再結成公演を今年行ったという

というわけでこの作品,彼らが制作した最後の映画である

「人生の意味とは何か?」をテーマに,オムニバス方式でスケッチが繰り出される
エロ,グロ,ナンセンス,ブラックなネタのオンパレードだ
この映画の宣伝文句「神は6日間かけて天地を創造したが、モンティ・パイソンはたった90分でそれを台無しにした」は,決して誇大表現ではなく,まさにその通りである

個人的にお気に入りのスケッチは,パート1出産の奇跡・第三世界編
ミュージカル映画に引けを取らない素晴らしい出来映えである

決して万人受けする内容ではないので,鑑賞は自己責任でどうぞ

今年の再結成公演は,NHKBSプレミアムで8月24日,31日の2回に分けて放送される
24日分は録画した
明後日31日の後編も録画して,一気に観る予定である
70歳を超えたメンバーのパフォーマンスやいかに?

ちょっと不安

 

「サンシャイン 歌声が響く街」(公開中)


暑い!

というわけでこの映画,太陽が輝く(と言うか,照りつける)この季節に日本に上陸

舞台はスコットランド
ロブとジーンには,兵役を終えた息子デイヴィーと看護士の娘リズがいる
順風満帆に見えたこの家族だったが,ロブとジーンの結婚25周年のパーティーの席で,ロブに24歳の娘がいたことをジーンが知ってしまい,娘のリズは恋人からのプロポーズを断わってパーティーは一転パニックになり,デイヴィーも恋人と諍いを起こして,家族はバラバラになってしまう
果たして物語の結末は?

英国で大ヒットしたミュージカルを映画化したもので,スコットランド版「マンマ・ミーア!」という触れ込みである
しかし,世界的にも有名なアバのヒット曲で綴られる「マンマ・ミーア!」に比べると,本作品のナンバーも悪くはないが「もうひとつ」な感じである
好みの問題かもしれないが,この手のミュージカルならストーリーにもう少しコミカルな部分が欲しいとも感じてしまう
イギリス人で固めたキャストも地味な感じ(失礼!)

「満腹になりたかったのに,ちょっと量がが少なかったなぁ」
という不完全燃焼な感じになるかもしれない微妙な作品である

ただ,観るならDVDではなく映画館でどうぞ!

毎日暑い日が続くので
どうぞご自愛下さい
(この場を借りて,残暑見舞い)
「大いなる沈黙へ グランド・シャルトルーズ修道院」(公開中)


京都は祇園祭の季節
途中で一切口をきかずに御旅所を七日間詣でると願いが叶う無言詣という風習があるらしい

というわけでこの作品,七日間どころか基本的には毎日沈黙を守らなければならない修道士の生活を追ったドキュメンタリー映画である

フランスアルプス山脈にあるグランド・シャルトルーズ修道院
ここでは,俗世から離れて何世紀にもわたり変わらない生活を続けているという

1984年に撮影を申し込むと「まだ早い」と断わられ
「準備が整った」と返事が来たのは16年後だったという
それも,撮影は監督一人のみで照明の使用も許さないという条件付きで

ナレーションも説明も一切無く,淡々と修道士の生活が描かれる
聖歌と聖書の朗読と祈りと沈黙
それが静寂の中で繰り返されるのである

上映時間2時間49分は,個人的にはかなり苦痛であった
しかし,このドキュメンタリーが伝えたいことを表現するためにはこれだけの時間が必要なのだろう

自分が知らない信仰の世界のほんの一部分を垣間見ることはできたのではないかと思う
退屈だが有意義な時間だった

強いておすすめはしない

ところで,タイトルに騙されて
スチーブンセガールの「沈黙シリーズ」の最新作だと思って観に行くと大変なことになるのでご注意を!
(そんな人いないって!)

「戦国自衛隊」(1979年)


集団的自衛権を容認する閣議決定が行なわれた
自衛隊が普通の軍隊へ変貌する歴史の転換点である

というわけでこの映画,自衛隊が戦国時代にタイムスリップするという奇想天外な娯楽作品

演習のため移動中だった陸上自衛隊の一部隊は,突然,戦国時代にタイムスリップし,長尾影虎と出会う
そして,戦車,ヘリコプター,小銃など近代兵器を持つ自衛隊は,影虎の宿敵武田信玄と川中島で戦うことになる
当初は圧倒的な破壊力で武田軍を蹴散らす自衛隊だったが,当時最強を誇った武田の騎馬軍団らの奇襲攻撃に遭い,次第に劣勢となる
しかし,隊長は信玄の本陣に切り込み,ついに信玄と一騎打ちとなり・・・

映画のキャッチコピーは,「歴史は俺たちに何をさせようとしているのか」

戦車やヘリコプターなどの近代兵器と戦国武将が戦う合戦シーンは圧巻の大迫力
千葉真一,夏八木勲(当時夏木勲)をはじめ,オールスターキャストの豪華な俳優陣

公開当時は,単純に娯楽作品として楽しめた
しかし,「集団的自衛権の閣議決定」という出鱈目がまかりとおる現代では,
隊を脱走した者が略奪等の狼藉を働くシーンや
現実の殺し合いを経験したことがない自衛隊員が戦場で混乱するシーンなどは
「作り物だから」と単純に楽しめない複雑な気持ちになることを禁じ得ない

政府は俺たちに何をさせようとしているのか

戦争でしょ
次は,治安維持法でしょ,徴兵制でしょ

暗い気持ちになってきた・・・




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